小さな時計屋のアラフォー女性店長 金子のブログ

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ウォッチメーカーの仕事はAIにとって代わられるのか。
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    “ケイアイウォッチ” 女性店長のブログです女性

    金子時計店の長女、

    国家資格・2級時計修理技能士取得。

     

    ノモスやエポス、オーガストレイモド、レビュートーメン、

    オリエントなどのマニアックな時計、セイコーやオメガなどの

    アンティークウォッチの買取が一番の喜びです。

     

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    先週の英会話レッスンの話題のひとつにAIが上がりました。

    私「英語を教える仕事はAIに代わられると思いますか?」

    先生「Yes and No. 翻訳はできるだろうけど、感情を交えた会話や行間を読むことはロボットにはできないだろうからね。」

     

    スイスマチック

     

    AIではないですが、すでにETAから完全自動化にて生産された機械が登場しています。

    *ティソ スイスマチック

    少なくとも100個のパーツが必要とされていた従来の機械式ムーブメントのおよそ半数のパーツで構成されています。最大90時間のロングパワーリザーブ。

    ネジがほとんどないのに驚きました。溶接されています。メンテナンスはオーバーホールではなく機械交換となるそうです。

     

    そこで、「時計業界においてどこまでAIが進出してくるのか?」という疑問が浮かび、日々時計修理に勤しんでいるウォッチメーカーと考えてみましたメモ

     

    ティソスイスマチック

     

    スウォッチ51

    *ちなみにこのスウォッチのムーブとベース同じです。

     

    ネットで検索していると、2014年オックスフォード大学予想の10年後に消える職業の中に時計修理工がありました。

    が逆に、修理工はなくならないと予想される学者さんもいらっしゃたり、

    ロボットは足→脳→腕→顔(表情)→手の指と進化していくので指先を駆使する仕事はなくならないとおっしゃる学者さんの見解もありました。

     

    個人的な想像をもとに申しますと、電池交換でしたらいづれAIにできそうな気もします。

    時計機械の組み立ても、もしかしたらいづれAIが少なくとも一部を担うことは可能なのかもしれません。

    もしかしたらいつかここにAIが座る日がやってくるのかもしれません。

    しかしそれでも、当店のウォッチメーカーは特に日付がある機械の「針付け」はロボットには難しいだろうと言います。

    なぜか?それだけ特殊な感覚が必要な、繊細な作業なんだそうです。

    これはなかなか口では説明しづらいようでやっていないと分からないことかもしれません。

     

    スイス工房

     

    オックスフォード大学の予想に反してAIには不可能だろうと考える仕事が「時計の修理」です。

    まず、修理が必要な時計は、状態も症状も原因も様々で、修理内容も様々だからです。

    直近の例で言えば先月修理したETA2892-A2。

     

    ETA2892-A2

     

    オーバーホールする前から使っていても止まるという症状がありました。

    オーバーホールしてもまた止まりました。

    メンテナンス性も高いETAですから普通はオーバーホールで解決することが多いです。

    考えられる原因について念のため時計修理の師匠に聞いてみましたところ、

    「4番車のあがきが大きくないか?針を付けたときに石がずれたり、受けが曲がってあがきが大きくなりすぎて止まりの原因になる事がある・・」とおっしゃいました。

    あがきと言うのは歯車の遊びの事で、あがきが大きすぎても小さすぎても不具合が出ます。

    例えばこのように針付け後に不具合が出る場合もあったりしますので、臨機応変に部分的な対応もできる人間がやった方が効率的と言えます。

     

    次に、いくつかのものを同時に見ながら同時に進めるというのは人間の方が得意だと考えるからです。

    中古時計の様々な状態や個体差に合わせて、力加減だったり他のパーツとのバランスであったり、同時に複数のものに目を配りながら必要であればその周りも調整しながら修理します。

    その作業や感覚は時計の修理においてとても大事なことです。

    これもおそらくロボットには難しいのではないでしょうか?

     

    結果、単純な私の頭に浮かんだのは、

    「あぁ、主人の仕事が時計修理業で良かった、たぶん食いっぱぐれはないだろう・・」

    ということでした 苦笑い

     

    いや、正直申しますと、彼はたとえAIが台頭してきたとしてもAIに職を奪われることはないと思っています。

    AIにはない、時計や時計修理に対する深い愛情とひたむきな情熱を持っていますし、時計のオーナー様それぞれの意向を尊重したり、お客様の立場に立った説明や修理、コミュニケーションができるからです。

    AIが修理できればAIの方が安いでしょうから、値段の方が大事と言われればそれまでなんですけどねf^_^;

     

     

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